おはようございます、佐藤です。
本日は、先日実施致しました平成26年度「第3回ジャパン模試」の
必修問題から全科目1問ずつ、計11問題致します。
【問題1】 僧帽弁はどれか。
1. 右房室弁
2. 左房室弁
3. 肺動脈弁
4. 大動脈弁
【問題2】 フィブリン(線維素)を溶解するのはどれか。
1. プラスミン
2. ヘパリン
3. プロトロンビン
4. ビタミンK
【問題3】 解剖学的肢位で正しいのはどれか。
1. 顔を横に向ける運動は矢状軸での運動である。
2. 前腕の回内・回外運動は垂直軸による運動である。
3. 分回し運動は一軸性関節で起こる運動である。
4. 屈曲と伸展は水平矢状軸での運動である。
【問題4】 病変と症候の組合せで正しいのはどれか。
1. 炎 症 ―――― ネフローゼ症候群
2. 腫 瘍 ―――― サルコイドーシス
3. 代謝障害 ――― カルチノイド
4. 循環障害 ――― メズサの頭
【問題5】 消毒薬の効力に関係ないのはどれか。
1. 温 度
2. 湿 度
3. 濃 度
4. 時 間
【問題6】 インフォームド・コンセントの概念と離れているのはどれか。
1. 同 意
2. 説 得
3. 理 解
4. 説 明
【問題7】 バーセル指数で評価できないのはどれか。
1. 食 事
2. 会 話
3. 更 衣
4. 入 浴
【問題8】 Japan Coma Scale(3-3-9度方式)で“Ⅱ-30”はどれか。
3. 覚醒しており、見当障害がある。
4. 通常の呼びかけで開眼する。
5. 痛み刺激を加えつつ呼びかけを繰り返すとかろうじて開眼する。
6. 痛み刺激に対して払いのけるような動作をする。
【問題9】 一次救命処置(Basic Life Support)に含まれないのはどれか。
1. ハイムリッヒ法
2. mouth-to-mouth人工呼吸法
3. 気管内挿管
4. 閉胸式心マッサージ
【問題10】 反復性膝蓋骨脱臼の要因で誤っているのはどれか。
1. 全身性関節弛緩
2. 膝蓋骨低位
3. 外反膝
4. 大腿骨顆部形成不全
【問題11】 骨折の固有症状でないのはどれか。
1. コーレス(Colles)骨折時の銃剣状変形
2. 上腕骨近位骨端線離開で軟骨が触れ合う際に触知できる音
3. 脛骨骨幹部骨折でみられる反張下腿
4. 鎖骨骨折時の肩関節外転不能
【問題1 解剖・解答】 2
【解説】
僧帽弁は二尖弁の左房室弁である。右房室弁は三尖弁。また動脈弁は3枚のポケット状の形状からなる。
他に右が3、左が2のものとして、左右肺の葉の数、そしてその各肺葉に対する左右の葉気管支の数がある。
【問題2 生理・解答】 1
【解説】
線維素溶解(線溶):組織プラスミノーゲンアクチベーター(t-PA)によりプラスミノーゲンが活性化しプラスミンとなり、フィブリン(線維素)を溶解する。
2. ヘパリン:トロンビンの酵素活性を阻害する。凝固させないようにする。
【問題3 運動・解答】 2
【解説】
前腕の回内・回外運動は水平面・垂直軸による運動である。
1. 顔を横に向ける運動は水平面・垂直軸での運動である。
3. 分回し運動は2軸性あるいは多軸性関節で起こる。
4. 屈曲と伸展は矢状面・水平前頭軸での運動である。
【問題4 病理・解答】 4
【解説】
正しい組合せは、循環障害とメズサの頭であり、門脈圧亢進に伴う側副循環の異常に関係する。代謝障害や退行性病変とほぼ同義語である。
選択肢別に、炎症はサルコイドーシス、腫瘍はカルチノイド、循環障害がメズサの頭(側副循環の異常)に該当する。ネフローゼ症候群(腎疾患)は低タンパク血症による膠質浸透圧の低下をきたす代謝障害である。
【問題5 衛生・解答】 2
【解説】
薬剤を用いて消毒する場合には、作用する温度、薬剤の濃度、作用時間が適切でなければならない。
【問題6法規・解答】 2
【解説】
インフォームド・コンセントは「説明と同意」と訳されるが、その過程の中で患者の理解が必要であり、患者の自己決定権が尊重される。そのため、説得はその考えから離れていると考えられる。
【問題7リハ・解答】 2
【解説】
バーセル指数にはコミュニケーションや社会的認知は含まれない。
<バーセル指数>
1.食事(肉を切ってもらっ場合=介助)
2.車いすからベッドへの移動(ベッド座位を含む)
3.整容(洗顔、整髪、ひげそり、歯磨)
4.トイレ動作(衣服着脱、後始末)
5.入浴
6.平行歩行
*歩行不能の場合(車いす)は異なる
7.階段昇降
8.更衣(靴紐結び、ファスナー留めなどを含む)
9.排便
10.排尿
【問題8臨床・解答】 3
【解説】
2桁の点数で表現されているので、刺激に応じて一時的に覚醒する状態である。“30”は「痛み刺激を加えつつ、呼びかけを続けるとかろうじて開眼する」意識状態である。
1. JCSでⅠ-2の意識障害
2. JCSでⅡ-10の意識障害
4.「刺激しても覚醒しない」状態なので3桁の点数で表現す る。JCSでⅢ-100の意識障害である。
<意識評価(Japan Coma Scale)>
Ⅰ.刺激しないでも覚醒している状態
0.清明である
1.だいたい清明であるが、今ひとつはっきりしない
2.見当障害がある
3.自分の名前、生年月日がいえない
Ⅱ.刺激で覚醒するが、刺激をやめると眠り込む状態
10.普通の呼びかけで容易に開眼する
20.大きな声または体を揺さぶることにより開眼する
30.痛み刺激を加えつつ呼びかけを繰り返すことにより開眼する
Ⅲ.刺激しても覚醒しない状態
100.痛み刺激に対し、払いのける動作をする
200.痛み刺激に対し、少し手足を動かしたり、顔をしかめる
300.痛み刺激に反応しない
【問題9外科・解答】 3
【解説】
器具や医療品を使用せず、一般市民が行える一時救命処置(BLS)は、①気道確保、②人工呼吸、③胸骨圧迫 の3つである。
【問題10整形・解答】 2
【解説】
反復性膝蓋骨脱臼は外側に脱臼することが多く、全身性関節弛緩や膝蓋骨高位、外反膝、大腿骨顆部形成不全、内側膝蓋大腿靭帯の断裂が原因となる。
【問題11柔理・解答】 4
【解説】
1. コーレス骨折時の銃剣状変形は、遠位骨片の橈側転位によるもので、固有症状の「転位と変形」に該当する。
2. 骨端線離開では軟骨の触れあう軟骨性軋轢音を触知でき、固有症状の「軋轢音」に該当する。
3. 脛骨骨幹部骨折でみられる反張下腿は、骨折部の後方凸変形であり、固有症状の「転位と変形」に該当する。
4. 鎖骨骨折時の肩関節外転不能は機能障害で、一般外傷症状である。
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