今日の問題

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おはようございます。石川です。
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本日は、病理学の問題を13問出題致します!

問題1 くる病の原因となるのはどれか。
1. ビタミンA欠乏症
2. ビタミンB12欠乏症
3. ビタミンC欠乏症
4. ビタミンD欠乏症

問題2 生物学的な要因によって発症するのはどれか。
1. 褥瘡性潰瘍
2. 結核性潰瘍
3. カーリング潰瘍
4. アスピリン潰瘍

問題3 骨折治療における長期間のギプス固定により骨格筋が萎縮した。この現象に該当するのはどれか。
1. 変性萎縮
2. 無為萎縮
3. 神経性萎縮
4. 栄養障害性萎縮

問題4 肺のうっ血水腫で肺胞に沈着するのはどれか。
1. メラニン
2. ビリルビン
3. リポフスチン
4. ヘモジデリン

問題5 咳に伴い、気泡を含む鮮紅色の血を吐いた。出血部位はどれか。
1. 胃
2. 食 道
3. 気管支
4. 十二指腸

問題6 代償性肥大を生じやすいのはどれか。
1. 心 臓
2. 腎 臓
3. 肝 臓
4. 脾 臓

問題7 胃粘膜上皮に腸上皮が出現する病変はどれか。
1. 萎 縮
2. 変 性
3. 再 生
4. 化 生

問題8 I型アレルギーの発症に最も関係するのはどれか。
1. 単 球
2. 好中球
3. 肥満細胞
4. マクロファージ

問題9 滲出性炎はどれか。
1. 結 核
2. 梅 毒
3. 強皮症
4. 蓄膿症

問題10 浸潤性増殖を示すのはどれか。
1. 骨 腫
2. 骨肉腫
3. 血管腫
4. 線維腫

問題11 良性腫瘍と比較した悪性腫瘍の特徴はどれか。
1. 軽度異型性
2. 膨張性発育
3. 発達した被膜
4. 多数の核分裂像

問題12 常染色体異常はどれか。
1. ダウン症
2. ターナー症候群
3. レックリングハウゼン病
4. クラインフェルター症候群

問題13 浮腫の原因とならないのはどれか。
1. リンパ管の閉塞
2. 毛細血管圧の亢進
3. 膠質浸透圧の上昇
4. 血管透過性の亢進

問題1【解答】 4 【病理】p.15,127(135,163)
くる病はビタミンD欠乏によって発症する。ビタミンDはさらに、日光の曝露により活性型のビタミンD3を合成して骨の石灰化を促進する作用をもつようになる。したがって、日光の照射が極端に不足した場合くる病となる。ビタミンA欠乏症は夜盲症、ビタミンB12欠乏症は悪性貧血の原因となる。ビタミンCはコラーゲン線維の生成に関与するビタミンで、これが欠乏すると血管壁のコラーゲンが脆弱になり壊血病をひきおこす。小児の壊血病は「メラー・バロウ病」という。

問題2【解答】 2 【病理】p.24~28(146~150)
組織の欠損を潰瘍という。結核性潰瘍は結核菌の感染(生物学的外因)によって肉芽腫の形成と共に潰瘍を生じる。褥瘡性潰瘍とは俗に「床ずれ」のことであり、物理的・機械的刺激によって生じる。カーリング潰瘍は熱傷の際に胃・十二指腸にストレス性に発生する潰瘍である。アスピリン潰瘍はアスピリンの常用による副作用、つまり化学的要因によって胃に潰瘍を生じる。

問題3【解答】 2 【病理】p.29~30(10~12)
問題文は無為萎縮の代表例である。無為萎縮(廃用萎縮)とは機能障害等により使われなくなった臓器・組織が萎縮することをいう。変性萎縮は変性の加わった萎縮であり、その代表としては心筋の褐色萎縮症や急性黄色肝萎縮症等が存在する。神経性萎縮は中枢神経障害による骨格筋等の萎縮が挙げられる。異栄養性萎縮は飢餓や癌による悪液質等栄養障害による萎縮である。

問題4【解答】 4 【病理】p.36,44(17,31)
肺のうっ血水腫では、ヘモグロビン由来の血鉄素であるヘモジデリン顆粒が沈着する。このヘモジデリンを貪食するマクロファージを「心臓病細胞(心不全細胞)」という。リポフスチンは消耗色素ともよばれ、老化や慢性疾患の際に心筋や肝細胞に沈着する色素であり、多くの場合萎縮を伴い変性萎縮に分類される(問題98の解説参照)。ビリルビンは胆汁色素で、黄疸の際に沈着する色素である。メラニンは主に紫外線曝露に対する防御として皮膚に存在する色素で、色素性母斑や悪性黒色腫(メラノーマ)の際に認められる。

問題5【解答】 3 【病理】p.46(33~34)
呼吸器(気管支や肺)の出血を口から吐く現象を喀血といい、それに対し食道や胃などの消化管の出血を口から吐く現象は吐血とよばれる。喀血の場合、気泡を含む鮮紅色の血液を吐く。また、消化管の出血が肛門から排出される現象を「下血」という。

問題6【解答】 2 【病理】p.57~58(50~51)
代償性肥大は左右一対の臓器の一側が萎縮あるいは消失したときに、他側の臓器が肥大する現象であり、代表的には腎臓に認められる。

問題7【解答】 4 【病理】p.60(53)
分化した組織・細胞が他種の分化した組織・細胞に変化することを化生という。胃粘膜ではしばしば幽門側から腸粘膜の上皮細胞が出現し、これを腸上皮化生という。化生にはその他、慢性刺激により気管支や子宮頚部の粘膜上皮(腺上皮)が刺激に強い重層扁平上皮に変化する現象は扁平上皮化生とよばれる。乗馬骨や化骨性筋炎の際に骨格筋内の骨化生が生じる。

問題8【解答】 3 【病理】p.82~83(66~67,81~83)
I型アレルギー(即時型、アナフィラキシー型反応)に分類される気管支喘息やアレルギー性鼻炎はアレルゲンによって産生されたIgEと結合した肥満細胞からヒスタミンが分泌されて発症する。好中球は膿瘍などの化膿性炎で多く認められる。リンパ球や単球・マクロファージは慢性の炎症において出現し、免疫反応と深く関連する。好塩基球は肥満細胞に分化するとされ、ヒスタミンを分泌してアレルギーの発症に関与するが増加の程度は軽度である。

問題9【解答】 4 【病理】p.68~71(66~68)
蓄膿症は滲出性炎の一つであり、さらに好中球の滲出を主体とする化膿性炎に細分類され、上顎洞などの体腔内に好中球の浸潤による膿瘍を形成する病的状態である。化膿性炎にはその他に膿瘍,蜂窩織炎(多発性小膿瘍)が存在する。炎症の病理組織学的分類に準拠すると1.2.は特異性炎、3.が自己免疫疾患に関連する。特異性炎とは特異な肉芽腫(類上皮細胞肉芽腫)を形成する炎症で、結核、梅毒、ハンセン病、サルコイドーシスなどが代表である。

問題10【解答】 2 【病理】p.86(87~88)
良性腫瘍は一般に「~腫」と命名されるが、上皮性悪性腫瘍は「癌腫」、非上皮性悪性腫瘍は「肉腫」とよばれる。

問題11【解答】 4 【病理】p.88(89,104)
悪性腫瘍のみに認められるのは多数の核分裂像や高度の異型、浸潤性発育、転移などである。異型とは「正常との隔たり」を意味し、異型性の程度が高いほど悪性度も高く未熟型の腫瘍である。一方、膨張性発育や被膜形成は良性腫瘍の特徴である。良性腫瘍では母組織との類似性が高い成熟型の腫瘍であり、発育速度が比較的緩やかである。発達した被膜の形成が認められ、膨張性発育を示す。

問題12【解答】 1 【病理】p.115(115~116)
染色体異常とは通常、染色体の数や構造の異常による疾患を指す(遺伝病は含まない)。ダウン症は21番目の常染色体が3本で1対(トリソミー)を形成する。2.4.は性染色体異常、3.は常染色体優性遺伝による遺伝病である。結核の感染が催奇形性を有するとの報告はない。

問題13【解答】 3 【病理】p.52~54(42)
浮腫はリンパ管の閉塞、毛細血管圧の亢進、血管透過性の亢進及び血中蛋白濃度の低下(低タンパク質血症、低アルブミン血症、ネフローゼ症候群)が原因で発症する。

先週は問題の掲載ができず申し訳ございませんでした。
少しでも皆様のお役に立てるよう尽力致します。

スタッフ一同、皆様の国家試験合格へ応援していきます。

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