ジャパン国試合格

2/4 本日の5問(柔理)

おはようございます。大石です。

国家試験まで残り26日です!

それでは、本日の問題です。

 

問題1 45歳の男性。アイススケート中、リンクに出来た溝に右足のスケート靴の歯が引っかかり、足部に外旋が強制された状態で前のめりに転倒し、大腿部を強打した。医療機関に搬送され、大腿骨の螺旋状骨折と診断された。この骨折を保存的に施術する場合、骨折線と骨片に作用する筋の牽引力の観点から、骨癒合に有利な部位はどれか。

  1. 近位13部骨折
  2. 中央13部骨折
  3. 遠位13部骨折
  4. 顆上屈曲型骨折

 

問題1 【解答】 1 【柔理】p.330-333       

外旋型の骨折は骨折線が内側下方から外側上方へ走行する。したがって近位骨片は内側に引かれると制御する骨片はなく、外側に引かれた方が遠位骨片による制御が加わりやすくなる。

  1. 近位13骨折は近位骨片が屈曲外転外旋方向に、遠位骨片は内上方に牽引され、骨片相互が制御しあう方向に筋も作用するため、骨癒合に有利と考えられる。
  2. 中央13部骨折は近位骨片が屈曲位で内転または中間位となり、遠位骨折は後上方へ牽引されるため、近位骨片は離開する方向へ牽引されることになる。
  3. 遠位13部骨折は近位骨片に大きな転位は無く中間位を呈し、遠位骨片は後方に屈曲するため、遠位骨片は離開方向に牽引されることになる。
  4. 顆上屈曲型骨折の近位骨片は前内方に、遠位骨片は後方へ引かれるためお互いの骨片は離開方向に牽引されることになる。

 

問題2 42歳の男性。剣道の練習中に左足を負傷し来所する。受傷時に「アキレス腱部を蹴られたような衝撃を受けた」を訴えている。全身状態の観察および問診で適切でないのはどれか。

  1. 歩行が可能ならアキレス腱断裂を否定できる。
  2. 原因はスポーツ活動によることが多い。
  3. 受傷前にアキレス腱部に疼痛があったか確認する。
  4. ステロイド剤の投与がないか確認する。

 

問題2 【解答】 1 【柔理】p.404 【柔実】p.387      

患者の訴えからアキレス腱断裂が考えられる。

  1. 歩行が可能であっても、アキレス腱断裂を否定できない。
  2. 原因は、バレーボール、バスケットボール、剣道などのスポーツ活動によることが多い。
  3. 4.既往歴や服薬歴を聴取する必要がある。

 

問題3 8歳の男児。放課後校庭の鉄棒で遊んでいた際、転落し右手を衝き外反強制され負傷した。上腕骨外顆部に圧痛及びその周囲に軽度の腫脹が認められたが、外観上大きな変形はみられなかった。橈骨長軸の軸圧痛と肘関節の運動時痛が著明であったため、医師による診察を依頼した結果、骨折と診断され、保存療法にて治療することとなった。この症例で正しいのはどれか。

  1. プルオフ(pull off)型の骨折である。
  2. 前腕の固定肢位は回外位とする。
  3. フォルクマン拘縮を考えギプス全周固定を避ける。
  4. 治癒後年数経過に伴い橈骨神経麻痺が出現するリスクがある。

 

問題3 【解答】 2 【柔理】p.213-215 【柔実】p.122-127  

本外傷の症状から上腕骨外顆骨折を疑う。腫脹が軽度であり、変形がなく、医師の判断により保存療法となったことから骨片転位はほとんどない、もしくは軽度であることが考えられる。

  1. 外顆骨折で手を衝き外反強制されたことからpush off(プッシュオフ)型であると判断する。
  2. 固定肢位は肘関節90°、前腕回外位、手関節軽度伸展位とする。また、固定範囲は上腕近位部から手MP関節部手前までとする。
  3. 転位がほとんどないまたは軽度であること、腫脹が軽度であることから、固定圧迫による阻血性拘縮のリスクは低い。従って全周固定を避ける必要はないと考える。
  4. 外顆骨折でソルターハリスⅣ型を考えた場合、成長とともに外反肘変形をきたす可能性がある。その場合、神経麻痺を呈するのは尺骨神経領域である。

 

問題4 13歳の女子。バスケットボールの試合中に相手の足上に着地して足を捻ったとのことで来所した。足部内側部に骨性隆起を認め、圧痛、発赤、熱感がみられる。この患者に足底板を処方する際の、リフトアップする部位として最も適切なのはどれか。

  1. 踵 部
  2. 2中足骨骨頭部
  3. 足底外側部
  4. 舟状骨部

 

問題4 【解答】 4 【柔理】p.410-412      

有痛性外脛骨は足の舟状骨内側に存在する過剰骨が疼痛の原因となる疾患。1015歳の女性に多く、体重や運動量の増加が関係するとされている。また、内側縦アーチの保持に関与する後脛骨筋が付着しており、扁平足があり足関節の捻挫などの外傷を契機として症状が出現することがある。保存療法として、足底板挿入などが行われ、舟状骨部をリフトアップした形状とする。

 

問題5 40歳の女性。車の運転中に後方から追突された。事故直後から頸部痛、めまい、耳鳴、夜間に上肢の痺れなどの症状がみられる。スパーリングテストは陰性で上肢・下肢深部反射は正常であり、筋力低下もみられなかった。外傷性頸部症候群の分類で最も考えられるのはどれか。

  1. 根症状型
  2. 頚椎捻挫型
  3. 脊髄損傷型
  4. バレ・リュウー(Barré-Liéou)

 

問題5 【解答】  4 【柔理】p.171-173   

バレ・リュウー型(頸部交感神経症候群)は、頸部交感神経が緊張、頸部交感神経節の枝である椎骨動脈神経の緊張に伴う椎骨動脈の攣縮がその分布領域に症状として起こるものと推測されている。他覚所見はほとんどなく、項部痛、めまい、耳鳴、視力障害、夜間に上肢のシビレ感などの不定愁訴を主体とする。

 

いかがでしたか。

間違っていた部分は教科書で確認してくださいね。