おはようございます。大石です。
明日は国家試験本番ですね!
それでは、本日の問題です。
問題1 正しいのはどれか。2つ選べ。
- TFCC損傷は橈屈すると疼痛が増強する。
- ガングリオンは手関節背側やや橈側に発生することが多い。
- マーデルング(Madelung)変形は橈骨関節面が背橈側に傾斜する。
- デュプイトラン(Dupuytren)拘縮は疼痛の出現がまれである。
問題1 【解答】 2,4 【柔理5】p.309,314-315【整形】p.207
- 手関節回内回外運動時に疼痛とクリック感を訴え、さらに尺屈をさせる疼痛は増強する。
- ガングリオンは関節包、腱鞘などから発生する嚢腫性病変である。手関節背側やや橈側に発生する。
- マーデルング変形は橈骨遠位関節面が掌尺側に傾斜し、尺骨遠位端部が背側へ突出した手関節の銃剣状変形を呈する。
- デュプイトラン拘縮は手掌腱膜の拘縮により生じる指の屈曲拘縮である。拘縮はMP関節に次いでPIP関節に徐々に屈曲拘縮を生じ、完全伸展が制限される。DIP関節には屈曲拘縮が出現しない。疼痛の出現はまれである。
問題2 股関節の運動に伴って大転子部で弾発現象をきたす筋はどれか。
- 中殿筋
- 大殿筋
- 大腿直筋
- 外閉鎖筋
問題2 【解答】 2 【柔理6】p.370-372
弾発股は股関節の運動に伴って弾発現象をきたす疾患を言い、関節内型と関節外型に分類される。
弾発股で轢音を聴取できるものは、ほとんど関節外型であり、発生頻度も関節外型が高い。関節外型の外側型に分類される大転子部での弾発現象に関与する筋は腸脛靱帯や大殿筋前縁があげられる。
問題3 踵骨棘で正しいのはどれか。
- 男性に多く発生する。
- 足底腱膜炎との直接的な関連性がある。
- 踵骨隆起内側突起に圧痛がある。
- 治療の第1選択は手術療法である。
問題3 【解答】 3 【柔理5】p.412,教科書外
踵骨棘はエックス線側面像で踵骨隆起内側突起に棘状の骨増殖を認める疾患である。
- 性差はなく中年以降に多い。
- 直接的な関連性はない。
- 踵骨隆起内側突起に骨棘が存在し、同部位に圧痛がある。
- 治療法は多様であるが大半は自然治癒していくため、ストレッチを行うことや足底板を用いて治療していく。
問題4 25歳の男性。交通事故で救急搬入され、四肢の多発骨折の診断を受け入院した。受傷2日目に呼吸困難を訴え始めた。患者の現症として考えられないのはどれか。
- 発 熱
- 閉塞性黄疸
- 皮膚点状出血斑
- 頻 脈
問題4 【解答】 2 【柔理6】p.36
脂肪塞栓症は大腿骨骨折や骨盤骨骨折、多発骨折でみられる。受傷後1~3日の間に発症し、初期には1.発熱、3.皮膚点状出血斑、4.頻脈がみられる。その後、肺塞栓や脳塞栓が発症し、死の転帰をとることがある。2.閉塞性黄疸は肝外胆管の閉塞により胆汁が十二指腸に排泄されないために起こるものである。
問題5 7歳の男児。鉄棒から肘関節伸展位で手を衝き落下し母親と来院した。肘部に強い疼痛を訴えているが、腫脹は軽度で、肘関節の自動屈伸運動は可能である。母親は症状をインターネットで症状を調べており、「上腕骨顆上骨折という骨折をしてしまったので診てください。」と訴えている。この訴えに対する支持的態度はどれか。
- 上腕骨顆上骨折が起こりやすい原因ですから、心配になりますよね。
- 上腕骨顆上骨折はもっと腫れるので大丈夫ですよ。
- 診てみないと分からないですね。
- 他の怪我の可能性も十分にありますよ。
問題5 【解答】 1 【教科書外】
医療面接において聴取側の態度を5つに分類してある。
・評価的態度:患者に対して善悪などの判断を下す態度
・解釈的態度:患者の症状などに対して一方的に理由をつける態度
・調査的態度:患者に配慮せずに私的なことを詮索する態度
・支持的態度:患者の考えや行動を認めて支持する態度
・共感的態度:患者の立場に立って理解するように努める態度
臨床では「支持的態度」「共感的態度」が不足することが多いといわれている。
- 問題文は支持的態度である。
- 問題文は解釈的態度である。
- 問題文は調査的態度である。
- 問題文は解釈的態度である。
いかがでしたか。
間違っていた部分は教科書で確認してくださいね。
今日はしっかり睡眠をとって明日に備えてください。
また、明日の朝ごはんはしっかり食べてください。ただし、お昼ご飯は、おなか一杯食べてしまうと、午後一番に睡魔に襲われてしまう可能性がるため、シリアルバーやカロリーメイトなど、あまりおなかに溜まらず、栄養が摂取できるものがおすすめです。
休憩時間などに答え合わせをしてしまうと、気になって集中できない可能性もあります。国家試験が終わるまでは、絶対に友人同士で答え合わせをしたり、正解を調べたりしないで、午後の試験に備えるようにしてくださいね。