ジャパン国試合格

2/27 本日の5問(柔理)

おはようございます。大石です。

国家試験まで残り3日です!

それでは、本日の問題です。

 

問題1 顎関節前方脱臼で正しいのはどれか。

  1. 片側脱臼の場合オトガイ部は患側に偏位する。
  2. 極度の開口による発生では片側脱臼が多い。
  3. 両側脱臼の場合でも半開口で口の開閉はわずかに可能である。
  4. 頬が扁平となり関節窩が空虚となる。

 

問題1 【解答】 4 【柔理5p.134-136

顎関節脱臼は前方脱臼(両側脱臼と片側脱臼)、後方脱臼と側方脱臼に分類される。その中でも、前方に脱臼することが多い。

  1. 片側脱臼では患側下顎頭が前方へ移動するため、オトガイ部は健側に偏位する。
  2. あくび、嘔吐や抜歯など、極度の開口では両側脱臼が多い。片側脱臼は開口時の衝突や打撃など、下顎側方からの外力で発生しやすい。
  3. 半開口で口の開閉がわずかに可能なのは片側脱臼である。
  4. 下顎頭が前方に偏位し、頬骨弓下にあるため、頬が扁平となる。そして、関節頭が本来の位置から逸脱するため、関節窩は空虚となる。

その他に、解剖学的に関節窩が男性より浅いため、女性に多く発生する。顎関節は正常可動域内でも不全脱臼を呈する。関節包が緩いため、関節包を破ることなく脱臼する。といった特徴を理解しておく必要がある。

 

問題2 月状骨脱臼で正しいのはどれか。

  1. 中年の女性に好発する。
  2. 手関節は軽度尺屈位を呈する。
  3. 橈骨と月状骨の位置関係は正常である。
  4. 尺骨神経麻痺を合併しやすい。

 

問題2 【解答】 2 【柔理5p.278-279

  1. 20〜50歳の男性に好発する。
  2. 手根部の前後径は増大し、軽度尺屈位、指は軽度屈曲している。
  3. この説明は月状骨周囲脱臼のことである。
  4. 屈筋腱の下にある正中神経を圧迫することが多い。

 

問題3 虫様筋が関与して井桁構造に至るのはどれか。

  1. 1指中手指節関節脱臼
  2. 2指中手指節関節脱臼
  3. 4指中手指節関節脱臼
  4. 5指中手指節関節脱臼

 

問題3 【解答】 2 【柔理5p.281-283

井桁構造とは脱臼の整復障害の一種でMP関節で基節骨の掌側板が中手骨の膜様部で断裂し、側副靱帯と副靱帯が緊張することで中手骨背側に移動し、基節骨基部との間に介在することと橈・尺側の屈筋腱が関与することで発生する。また、示指では橈側の虫様筋が関与することで中手骨骨頭がはまり込むことで発生するため、他の四指とは異なる形状で井桁構造に至ることが知られている。

  1. 1指中手指節関節には虫様筋は存在せず、種子骨や掌側板の介在による整復障害の好発部位である。
  2. 2指中手指節関節脱臼は虫様筋が橈側の井桁構造に関与することで整復障害が好発する。
  3. 4指中手指節関節脱臼の発生頻度も少ないが、橈側・尺側ともに屈筋腱により井桁構造を形成し、変形も軽度の過伸展位のみで軽度なため看過しやすいため留意が必要とされる脱臼部位である。
  4. 5指中手指節関節脱臼も橈側・尺側共に屈筋腱により井桁構造を形成し、比較的発生頻度も高いが、変形も第4指側に若干変異する程度で看過しやすいため留意が必要とされる脱臼部位である。

 

問題4 恥骨下脱臼で正しいのはどれか。

  1. ダッシュボード損傷で生じることが多い。
  2. 関節包の後下方が損傷する。
  3. 大腿骨頭の隆起を鼠径靱帯の下で触知できる。
  4. 神経障害は足底部の感覚領域を検査する。

 

問題4 【解答】 3 【柔理6p.366-368

股関節脱臼は後方脱臼(腸骨脱臼・坐骨脱臼)、前方脱臼(恥骨上脱臼・恥骨下脱臼)、中心性脱臼に分類される。

  1. ダッシュボード損傷で生じるのは後方脱臼や中心性脱臼である。恥骨下脱臼は股関節が強く外転・外旋・屈曲が強制されて生じる。
  2. 恥骨下脱臼は関節包の前方または前下方を損傷する。
  3. 転位した骨頭の隆起を鼠径靱帯の下で触知できる。また後方脱臼の場合では骨頭を殿筋の深部で触知する。
  4. 神経損傷は後方脱臼で坐骨神経損傷、恥骨上脱臼で大腿神経損傷、恥骨下脱臼では閉鎖神経損傷に留意する。閉鎖神経の知覚領域は大腿遠位内側部である。

 

問題5  習慣性膝蓋骨脱臼で正しいのはどれか。

  1. 膝関節の肢位とは関係なく、常に脱臼している。
  2. Q角25度は要因となる。
  3. 整復は膝蓋骨をまっすぐ内側に押圧しながら膝関節を伸展させる。
  4. 外側広筋の強化は予防に有効である。

 

問題5 【解答】 2 【柔理6p.401【柔実】p.352-353

膝蓋骨脱臼の多くは外方脱臼であり、要因として①骨組織の要因(大腿骨膝蓋溝形成不全、膝蓋骨の形態異常、大腿骨外側顆の低形成、大腿骨過度の前捻、脛骨粗面の外方変位など)、②軟部組織の要因(膝蓋骨内側支持機構の弛緩、全身性関節弛緩、内側広筋不全など)、③アライメント異常(外反膝:Q角増大・FTA減少、膝蓋骨高位など)が挙げられる。

  1. 膝関節の肢位とは関係なく、常に脱臼しているものを恒久性脱臼という。
  2. Q角の正常は約15度である。設問の25度は外反膝を表す。
  3. 大腿骨外顆の隆起が大きいため、膝蓋骨を上方に圧迫し隆起を越えたら前面に向かって膝蓋骨を誘導する。無理に内側に押し込むと骨軟骨下骨折を惹起する。
  4. 内側広筋の強化が予防に有効である。

 

 

いかがでしたか。

間違っていた部分は教科書で確認してくださいね。