おはようございます。大石です。
国家試験まで残り11日です!
それでは、本日の問題です。
問題1 前方脱臼の頻度が高いのはどれか。
- 胸鎖関節脱臼
- 肩鎖関節脱臼
- 肘関節脱臼
- 股関節脱臼
問題1 【解答】 1 【柔理5】p.261-262,271,368
胸鎖関節脱臼は、前方脱臼、上方脱臼、後方脱臼に分類され、前方脱臼が最も多く発生する。
2.肩鎖関節脱臼では、上方脱臼が最も多い。
3.肘関節脱臼では、後方脱臼が最も多い。
4.股関節脱臼では、後方脱臼が最も多い。
問題2 股関節後方脱臼に対するスティムソン(Stimson)法で正しいのはどれか。
- 背臥位で行う。
- 大腿を外旋しながら股関節を伸展させる。
- 助手は上前腸骨棘を把持して骨盤を固定する。
- 患肢の重さと重力を利用する。
問題2 【解答】 4 【柔理5】p.372-373
股関節後方脱臼の整復法は、牽引法、回転法(コッヘル)法、スティムソン法等がある。
- 牽引法と回転法は背臥位で行う。スティムソン法は腹臥位で行う。
- 回転法の操作である。
- 牽引法の操作である。
- スティムソン法は、患者をベッドで腹臥位にさせ、患肢をベッドの端より下垂させて股関節と膝関節を90度屈曲位とし、助手に殿部を固定させ、下肢の重さと重力を利用して下腿近位端部を持続的に押し下げて整復する。
問題3 膝蓋骨脱臼の素因で正しいのはどれか。
- 内反膝
- FTAの増加
- 外側広筋の脆弱化
- 膝蓋骨高位
問題3 【解答】 4 【柔理5】p.375
- 膝関節の形態の特性では内反膝ではなく、外反膝による発生が多い。
- 膝関節の外反の指標をFTAにすると、減少するほど高度となる。
- 内側広筋が脆弱化すると膝蓋骨を内側に支持する機構が低下するため、脱臼を惹起しやすくなるが、外側広筋は特に関与しない。
- 全身性関節弛緩による膝蓋骨高位は、膝蓋骨が近位側に引き上げられることで膝蓋大腿関節の不適合により脱臼を助長する。
問題4 顎関節脱臼の特徴で誤っているのはどれか。
- 関節包を破ることなく脱臼する。
- 比較的、女子に多い。
- 開口不能となる。
- 反復性脱臼になりやすい。
問題4 【解答】 3 【柔理5】p.134
- 顎関節の関節包は外側靱帯とともに緩く伸長するため、包内脱臼となる。
- 女子は男子に比べ、解剖学的に関節窩が浅いため脱臼しやすい。
- 顎関節脱臼は開口時に発生することが多く、症状は開口状態での断発性固定され、閉口不能となる。
- 習慣性脱臼や反復性脱臼になりやすい。
問題5 次のうち神経伸長検査はどれか。
- ジャクソン(Jackson)テスト
- SLRテスト
- ケンプ(Kemp)テスト
- ファーレン(Phalen)テスト
問題5 【解答】 2 【柔理5】p.429-435
- ジャクソンテストは椎間孔を圧迫することで、頚椎部神経根刺激症状の有無を鑑別するものである。
- SLRテストは腰仙部神経根に対する神経伸長テストで、腰部椎間板ヘルニアの鑑別をするものである。
- ケンプテストは腰椎部での椎間孔を圧迫する検査で、椎間板ヘルニアの鑑別をするものである。
- ファーレンテストは両手関節を最大屈曲させることで、正中神経を圧迫し手根管症候群の有無を鑑別する。
いかがでしたか。
間違っていた部分は教科書で確認してくださいね。