おはようございます。大石です。
国家試験まで残り20日です!
明日はジャパン模試の会場受験日です。最後の模試となりますので、気を引き締めて頑張っていきましょう。
それでは、本日の問題です。
問題1 距骨骨折で誤っているのはどれか。
- 体部骨折が最も多い。
- ナウマン症候がみられる。
- 足底の感覚異常がみられる。
- 両果が低くなる。
問題1 【解答】 1 【柔理】p.359-361
- 頸部骨折、体部骨折、後突起骨折に分類されるが最も多いのは頸部骨折である。
- 骨片が後方に転位すると長母指屈筋腱が牽引される。これにより第1趾が直角に屈曲するものをナウマン症候という。
- 脛骨神経が圧迫され、足底の感覚異常がみられる。
- 距骨が前後に割れ、脛骨がその間に入り込むと両果は低位となる。
問題2 胸鎖関節前方脱臼の症状で正しいのはどれか。
- 診断は困難である。
- 頭部を健側に傾ける。
- 上肢の外転運動は可能である。
- 鎖骨近位端骨折と転位が類似する。
問題2 【解答】 4 【柔理】p.261
胸鎖関節前方脱臼は鎖骨の走行が変化するため診断は容易であり、胸鎖乳突筋の緊張を避けるため頭部を患側に傾ける。また上肢の運動制限を認め、特に外転運動が不能となる。
問題3 肩関節脱臼の弾発性固定で外転角度が最も小さいのはどれか。
- 鎖骨下脱臼
- 腋窩脱臼
- 肩峰下脱臼
- 関節窩下脱臼
問題3 【解答】 3 【柔理】p.266-269
- 鎖骨下脱臼は烏口下脱臼に比べ弾発性固定の角度が大きくなり、水平位に近くなることがある。
- 腋窩脱臼の弾発性固定は前方脱臼より高度な角度になる。
- 肩峰下脱臼の弾発性固定はほとんど角度が生じない下垂位となる。
- 関節窩下脱臼は上腕を挙上した状態に弾発性固定する。
問題4 前腕両骨後方脱臼で正しいのはどれか。
- 肘関節屈曲位で転倒し肘関節に過屈曲が強制され発生する。
- 肘頭骨折の合併が多い。
- 上腕骨外顆骨折と類似した外観を呈する。
- 前腕は短縮してみえる。
問題4 【解答】 4 【柔理】p.271-273
- 前腕両骨後方脱臼の発生機序は転倒時に肘関節を伸展位で手掌を衝いた際や、後方から強い衝撃を受けて肘関節に過伸展が強制された場合に脱臼が発生する。
- 合併しやすい骨折は、上腕骨内側上顆骨折、外顆骨折、橈骨頭骨折などがあげられる。
- 上腕骨顆上骨折伸展型と外観上類似するため鑑別診断を要する。
- 前腕両骨が後方へ転位するため、前腕長は短縮してみえる。
問題5 股関節後方脱臼で正しいのはどれか。
- 恥骨脱臼と坐骨脱臼に分類される。
- ダッシュボード損傷により発生する。
- 股関節が屈曲、外転、外旋位に弾発性固定される。
- スカルパ(Scarpa)三角部に骨頭が隆起する。
問題5 【解答】 2 【柔理】p.368-370
- 股関節後方脱臼は腸骨脱臼と坐骨脱臼に分類される。
- ダッシュボード損傷で発生する。
- 股関節は屈曲、内転、内旋位に弾発性固定されるが、固定の角度は腸骨脱臼よりも坐骨脱臼が大きい。
- 骨頭は後方へ転位するため、スカルパ三角部に骨頭の隆起を触れることはない。
いかがでしたか。
間違っていた部分は教科書で確認してくださいね。