おはようございます。大石です。
国家試験まで残り29日です!
本日から毎日5問ずつ問題を出題していきます。
それでは、本日の問題です。
問題1 下腿骨遠位部骨折の中で軸圧型の受傷外力により発生するのはどれか。
- プラフォンド(plafond)骨折
- ポット(Pott)骨折
- コットン(Cotton)骨折
- チロー(Tillaux)骨折
【解説】問題1 【解答】 1 【柔理】p.355-358
下腿骨遠位部骨折は受傷外力から外転型、内転型、軸圧型の3つに大別される。
plafondとは天井を意味する言葉であり、plafond骨折は脛骨天蓋骨折といわれ、床からの強大な軸圧力により発生する。
問題2 距骨骨折で正しいのはどれか。
- 頸部骨折は底屈が強制されて発生する。
- 外側突起骨折ではアキレス腱部に疼痛を訴える。
- 頸部骨折の前方転位にて脛骨神経が圧迫される。
- 後突起骨折では三角骨との鑑別が必要である。
【解説】問題2 【解答】 4 【柔理】p.366-369
- 距骨頸部骨折は足関節が背屈位に強制されて発生する。
- 外側突起骨折では外果部に疼痛を認め外側側副靱帯損傷との鑑別が必要である。
- 頸部骨折の骨片が後方転位することによって脛骨動脈、神経が圧迫される。
- 後突起は脛骨と踵骨の間にあり、部位的に過剰骨である三角骨との鑑別が必要である。
問題3 踵骨骨折で正しいのはどれか。
- 水平骨折は関節内骨折である。
- 後距踵関節を含む骨折は予後不良である。
- 足根骨骨折中の発生頻度は低い。
- 予後に障害は残らない。
【解説】 問題3 【解答】 2 【柔理】p.361-363
- 水平骨折は鴨嘴状骨折ともよばれ関節外骨折である。
- 踵骨骨折は後距踵関節を含むか否かが重要であり、後距踵関節を含む骨折は予後不良である。
- 足根骨骨折中の発生頻度は高い。
- 予後は場合によって荷重痛を残し、長期間ADLに障害を残すことが多い。
問題4 脱臼で正しいのはどれか。
- 病的脱臼は筋や靱帯、関節包が伸長して脱臼する。
- 後方脱臼は近位関節面に対して遠位関節面が前方に脱臼したものをという。
- 開放性脱臼は関節腔が創部と交通しているものをいう。
- 反復性脱臼は麻痺性脱臼後に続発する。
【解説】問題4 【解答】 3 【柔理】p.60-64
- 病的脱臼とは関節に基礎疾患があり,関節の病的変化により外力なし、あるいは軽度の外力で脱臼することである。
- 近位関節面に対して遠位関節面が前方に脱臼したものを前方脱臼と言う。
- 脱臼部の被覆軟部組織に開放創を伴わないものを閉鎖性脱臼と言う。
- 反復性脱臼は外傷性脱臼後に続発するもので、固定期間の不足や脱臼を防止する組織の損傷によって繰り返し脱臼するものである。
問題5 肘関節後外側回旋不安定症の誘発テストに関与しない操作はどれか。
- 伸 展
- 外 反
- 回 外
- 軸 圧
【解説】問題5 【解答】 1 【柔理】p.304
肘関節後外側回旋不安定症は、外側側副靭帯複合体の機能不全による肘関節の後外側回旋性の不安定症である。
肘関節に軸圧を加えながら、回外、外反する後外側回旋不安定テストで、橈骨頭が後外側に脱臼あるいは亜脱臼する。
いかがでしたか。
間違っていた部分は教科書で確認してくださいね。
また、明日更新致します。