おはようございます。大石です。
国家試験まで残り39日です!
それでは、本日の3問を紹介致します。
問題1 脱臼の固有症状で正しいのはどれか。
- 骨折と比較すると腫脹が軽度である。
- 関節内血腫が著明である。
- 指部の脱臼で異常可動性が出現する。
- 脱臼肢の関節軸は骨頭方向に転位する。
【解説】 問題1 【解答】 4 【柔理】p.63
脱臼の固有症状は、弾発性固定と関節部の変形(①関節軸の変化 ②脱臼関節自体の変形 ③脱臼肢の長さの変化 ④関節腔の空虚および骨頭の位置異常)である。
1.2は一般外傷症状、3は骨折の固有症状である。
問題2 軟部組織損傷で正しいのはどれか。
- 肉ばなれは直達外力により発生する。
- 筋線維の再生は筋衛星細胞の働きにより行われる。
- 腱の部分断裂は腱損傷のⅢ度に分類される。
- 神経損傷のneurapraxiaではワーラー変性が生じる。
【解説】 問題2 【解答】 2 【柔理】p.71-74,77,83
1.肉ばなれは遠心性収縮時に発生する(介達性外力)。
3.腱の部分断裂はⅡ度損傷に分類され、Ⅲ度は完全断裂である。
4.ワーラー変性が生じるのはaxonotmesis、neurotmesisであり、neurapraxiaでは生じない。
問題3 胸骨骨折で正しいのはどれか。
- 胸式呼吸にて疼痛が誘発される。
- 胸骨体部骨折では遠位骨片が後上方に転位する。
- 第2肋骨の高さでの骨折がもっとも多い。
- 頭頸部を側方に傾けた疼痛緩和肢位をとる。
【解説】問題3 【解答】 1 【柔理】p. 148-149
- 胸骨骨折では胸式呼吸にて疼痛が誘発されることからゆっくりとした腹式呼吸を行う。
- 胸骨体部骨折では遠位骨片は近位骨片の前上方に転位し騎乗する階段状の転位を呈する。
- 胸骨骨折の好発部位は胸骨体部骨折である。第2肋骨の高さは胸骨柄結合部骨折となる。
- 胸骨骨折の疼痛緩和肢位は、頭頸部を前方に傾け両肩を全内方にすぼめた背を丸めた肢位である。
いかがでしたか。
間違っていた部分は教科書で確認してくださいね。
次回の更新は金曜日です。