ジャパン国試合格

第28回柔道整復師国家試験 【午後】問題121

柔道整復理論

問題121

17歳の男子。ハードル走の選手である。最近、練習中に右股関節の引っかかりを感じるようになった。関節に腫脹や疼痛はなく明らかな可動域制限もみられないが、股関節内転位で屈伸すると股関節部外側で轢音が聴取された。外傷の既往はない。

最も考えられるのはどれか。

  1. 股関節唇の断裂
  2. 大転子滑液包炎
  3. 中殿筋の筋力低下
  4. 大腿筋膜張筋の緊張増加

 

 

解答:2or4

ジャパン国試合格の見解   解答4

柔道整復学(理論編)5p385にあるように、設問を読む限り症状および外傷の既往もないことから弾発股と推測されます。さらに股関節外側に轢音を触知、そして関節に腫脹や疼痛がないことから弾発股の外側型、特に選択肢4の「大腿筋膜張筋の緊張増加」による大転子と腸脛靭帯による滑動障害と考えられます。

 大転子滑液包炎では弾発症状のほかに大転子外側に痛みを伴います。上述の通り、関節には疼痛がないとのみ記載がありますが、滑液包炎を正解とさせるのであれば、疼痛の所在を設問の文中に明確に示す必要があると考えます。