最後は「E.受け身」です。
○1.受け身の考え方
・投げ技において「受」(技を施される人)は、自分の身の安全を守らなければならない。そのために正しく、安全に投げられるための基本動作が「受け身(う み)」である。
・受け身の練習方法としては、①単独練習から相対的な練習へ、②低い姿勢から高い姿勢へ、③その場での練習から移動を伴う練習へ、④易しい状況から難しい運動状況へ、⑤部分的練習から全体的練習へ、といったように、段階を踏んだ練習を行う。
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○2.受け身の種類
・受け身には、後ろ受け身、横受け身、前回り受け身、前受け身がある。
・後ろ受け身は、顎を引いて頭を上げ、上肢(手のひらから腕)全体で畳を打つ。このとき上肢の角度は30~40度とする。
・横受け身は、顎を引いて頭を上げ、片側の上肢全体で畳を打つ。このとき上肢の角度は30~40度とし、「半身」の姿勢が重要である。
・前回り受け身について、右前回り受け身の場合は、畳に着く手は内側に向け、右足から踏み込んで上体を前に倒しながら回転して、左上肢(左手)と両足で畳を打つ。このとき顎を引いて頭を上げる。左前回り受け身の場合は反対の動作を行い、右手と両足で畳を打つ。
・前受け身は、前に倒れた際に、顎を引いて、両前腕と手のひらを「八の字」にして畳を打つ
柔道の出題基準にそって分かりやすくまとめたつりですが、いかがでしたでしょうか。
受験される皆様の学習に、少しでも役に立てれれば嬉しいです。
(文責:樗澤隆治)